タンパク質不足による体への影響は?毎日適度に摂取しよう

毎日の栄養として欠かせない「タンパク質」。三大栄養素の一つとして体内のエネルギーや組織を作り、生命の維持に寄与しています。では、実際にタンパク質が不足するとどのような影響を及ぼすのでしょうか?

タンパク質不足となる原因

タンパク質が不足する原因は何でしょうか。最近はリモートワークによる外出減少に伴い、体を動かす機会も減った影響もあるのではないかと思います。そのため、運動不足による肥満防止という観点から、食事制限する方が増えてきました。

 しかし、食事を制限し体重を減らすことで、タンパク質の摂取も減っているのことはお気づきでしょうか?ダイエットや年齢の増加、過度のストレス状態においてもタンパク質は消費され続けています 

また、タンパク質不足は、他の栄養素と比較して気づきにくいものです。ビタミン不足に夜口内炎や肌荒れ、ミネラル不足による夏バテと異なり、すぐに症状として現れにくい栄養素のため、摂取不足にも気づきにくいのです。

  

h2 タンパク質の役割について

タンパク質は、筋肉や毛髪、ホルモンや免疫をつくる栄養素で、ヒトの遺伝情報であるDNAもタンパク質の元のアミノ酸から作られています。タンパク質を摂取後、一度アミノ酸まで分解・吸収してから、再びタンパク質へ作り替えられます。

 

タンパク質不足が続くことによる体への影響

タンパク質が足りていない状態が続くことで、体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

 

①アミノ酸不足による「筋肉量の減少」

筋肉はアミノ酸から構成されており、その根源はタンパク質を摂取によるものです。低カロリー・低タンパク・高脂質の食事を続けていると、タンパク質が不足して筋肉量が減少します。その結果、生命を維持するために必要な基礎代謝量が減少し節約することで、太りやすい体型へと変化しやすくなります。その結果、肥満の原因にもなり得ます。

 

②コラーゲン不足による「肌や髪のトラブル」

前述でも紹介したように、肌や毛髪もタンパク質から構成されており、肌はコラーゲンをはじめとする成分、毛髪はケラチンという成分を主としています。これらが不足することで、シミやしわ、たるみができたり、枝毛や切れ毛、薄毛になる可能性の原因となります。

 

③タンパク質・アミノ酸摂取不足による「集中力の低下」

集中力に必要な神経伝達物質やホルモンは、タンパク質・アミノ酸からできているものもあります。集中力の「ノルアドレナリン」や刺激的な興奮を感じる「ドーパミン」、気分を落ち着かせる「セロトニン」や「GABA」は、アミノ酸由来の物質です。摂取量の減少により、集中力の低下や気持ちの切り替えがうまくいかなくなることもあります。

 

 

毎日適度に摂取することが重要

日々の健康維持にタンパク質が欠かせないことが、今回わかったのではないでしょうか。タンパク質は絶えず消費され続けているため、毎日の摂取が重要となります。ライフスタイルの変化から、食事制限を行う際は、毎日適したタンパク質を摂取しましょう。